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2008年11月

変だよ、この国

連日のように雇用の削減が報道されている。

雇用の削減と言うと問題が抽象的に聞こえるが、削減は即ち「飯の種を召し上げる」と言うことですよ。今の社会、それじゃ~田舎に帰って畑でもやろうかということにならない。

7月に過去最高値を付けた原油価格も、4カ月たった今は約3分の1に値下がり。株価も大きく値下げしている。ことの発端は、アメリカのサブプライムローンだと言われている。ハイリスク・ハイリターに群がり、リスクを他人に押しつけることで山分けしてきた「稼ぎ手たち」が、今は危機に立っている。賭博型資本主義とでも言うような状況が破綻しかけている。

もの造りと疎遠な「金」が、子供の頃やったように磁石に釘を吸い寄せ、釘の先にさらに釘を吸い寄せるような遊びと同じように、もの造りと無縁な金にさらに金を吸い寄せるような、「賭博」を続けてきた付けが、トランプゲームのババ抜きのようにゲームが終わりに近づくと誰がババを持っているか心配するように、不信感が蔓延し銀行間取引が停滞して中央銀行が介入し貸し手となる貸し出しが必要になった。

ハイリスク・ハイリターンを手を染めていた国内の生保が破綻した。株価の下落等で評価損の扱いも「規制緩和」しようという動きがある。見かけの「健全性」を演出するために。さらにそれでもダメなところには、国において資本増強できるように「金融機能強化法改正案」なるものが審議されている。

定額給付金がマスコミを通じていろいろ報道されていた。雇用の削減が経済社会の中で広がろうとしているときに、なにがしかの足しになるところもある。集めた雇用保険料が無駄に使われたのではないかと報道された仕事館。年金問題も解決の出口さえ見えない。医療問題も次々発生している。

この国は、民の暮らしを中心に考えて政治が行われているようには思えない。あれだけ大騒ぎした定額給付金の補正予算は後回し。掛け声だけの人気取りと思われても仕方ないだろう。政治を「政治家」に任せておいてはいけないのかも知れない。そういう閉塞感が横溢している。民を置き去りにして政党間で駆け引きしている暇はないように思われる。政治家は、発言した言葉に責任を持たなくてはいけない。政治家や政党が手練手管を駆使しようとも、民は分かりやすい、掛け値なしのまっとうな政治を求めている。雇用を安定させることこそ、政治の最大の使命ともいえよう。

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シビリアン・コントロール????

昨日、国会で田母神前航空幕僚長の参考人質疑が行われた。日経新聞を引用して考えてみたい。

質問者「参考人は別の雑誌にも同じ趣旨の論文を発表している。注意はあったか。」「注意はありません。」防衛相「雑誌の性格は部内紙であり、そこまで目が及んでいなかったのは事実だ。」質問者「今回はチェックしたから職を解いたのか。」防衛相「航空幕僚長という立場でその見解をわれわれに通知せずに発表したしたことが極めて問題だ。」質問者「田母神氏は今年5月、東大で講演している。講演について石破茂元防衛相が原稿をチェックしたのか」「元防衛相からは十分注意しろという指導を受けた。」

質問者「論文で集団的自衛権や武器の使用について見解を述べているが、政府解釈や憲法を改正した方がいいという気持ちで書いたのか。」「その時点では、一般に話されていることをまとめて書いただけだ。今はもう(憲法を)改正すべきだと思っている。国を守ることについて、これほど意見が割れるようなものは直した方がよい。」質問者「集団的自衛権も行使し、武器も堂々と使用したいというのがあなたの本音か。」「私はそうすべきだと思います。」

質問者「今回問題となって空幕長を更迭された。感想はどうか。」「村山談話と異なる見解を表明したということで更迭された。私は見解の相違はないと思っているが、防衛相が不適切だと判断し解任するのは政治的に当然だ。私の書いたものはいささかも間違っているとは思っていない。」

(日本が侵略国家とはぬれぎぬ)について質問者は「侵略の定義は世界中の立法府で討議している議題。(論文は)三権分立に対する挑戦では。」防衛相「憤慨している。極めて不適切な発言で責任の大きさは感じてもらわなければならない。だから空幕の職を解き退職していただいた。」

質問者「大臣らが減給する重大問題なのに、その判断(懲戒手続きは時間切れとなる見込みから定年退職としたこと)は軽い。」防衛相「空幕長を更迭した時点で懲戒処分するしないということより、その重さを自覚しもらいたかった。自衛隊の中で政府見解と異なることを新たに主張し、それが表に出て自衛隊員の士気が落ちることにつながるのを避けたかった。」質問者「時間がかかると国民の理解が得られないので降格としたのか。」防衛相「その通りだ。田母神氏が身分を保有したまま政府見解と異なる自らの意見をさらに主張することがあれば、自衛隊内外に与える影響が大きい。退職という措置は適切だったと思う。」

質問者「統幕学校の一般過程に外部講師を招き日本の国家観・歴史観を学ばせる科目の創設を主導したのか。」「日本の国を良い国だと思わないと頑張れない。きちっとした国家観・歴史観なりを持たせなければ国は守れないと思い講座を設けた。」質問者「政府見解にも反する歴史観を自衛隊幹部に教え込んでいる。」

質問者「田母神論文は歴史を改ざんしている。政府や現職の自衛隊諸君が「悪かったこと」「教訓にしなければいかんこと」を踏まえた国家観や歴史観を持たなければ、その刃がどこに向くかは戦前の日本の軍隊が示している。」「おっしゃっていることが全面的に正しいとは思わない。「悪いことを日本がやった」と言うんであれば「じゃあやらなかった国はどこですか」と私は論文に書いている。日本だけがそんなに悪いと言われる筋合いのものでもない。」

自衛隊は鉄砲や大砲・戦車・ミサイル・艦船・戦闘機等の武装した集団である。田母神前航空幕僚長の解任に端を発して、日ごろなかなか垣間見ることのできない責任ある立場の自衛隊員の考え方の一端を窺い知ることができた。そこで、憲法や政府見解と自衛隊の関係、そして憲法や政府見解と自衛官の関係、シビリアンコントロールが貫かれているとはどういうことか、今一度考える機会を図らずも得た。様々な論点を孕んでいると思われるが、国会に於いてはうやむやに終わってしまいそうである。

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アメリカ大統領選挙の感想

アメリカ大統領選挙の結果の報道に感動しています。

アメリカという国の心の広さと、深さ、そして国民の行動力に感激しました。約3億人のアメリカで今回の選挙で投票した人は1億2,500万人程度。その内6,560万人位がオバマ氏を支持したことになる。1961年に就任したケネディ大統領の時代に最高潮を迎えた公民権運動は、50年代から60年代に展開されていたのである。それから、50年の歳月が流れ、アフリカ系アメリカ人のルーツを持つオバマ氏が大統領にほぼ当選したという出来事は特筆すべき事柄であるし、アメリカの変化を感じずにはいられない。まさにアメリカンドリームと言えるかもしれない。10年弱の政治経験しかない人を大統領に押し上げるアメリカの底力に逞しさを感じています。

そして何よりも、「アメリカは一つの国だ。変革の時が来た」と訴え「リベラルなアメリカも保守的なアメリカもない。黒人のアメリカも白人のアメリカもない。あるのは、アメリカ合衆国だ」と国民の団結を訴えたことによって、民主・共和の政党を超えた支持を集めることができたのだろうと思う。

そして、大統領選挙では、多くの人が参加できる仕組みをオバマ氏は用意して選挙資金を集めると同時に、多くのボランティアが選挙運動に参加した点でもアメリカを変えたのだろうと思います。日本では公職選挙法によって選挙活動が定められていますが、政治に多くの人たちが参加するには、規制が目立ちます。もっと多くの人が政治に参加できる仕組みを考えなくてはならないのでないかと思います。こうしたことを考えないと二世・三世と言われるような人たちが跋扈する政治から脱却できないように思われる。

オバマ氏の当選に、感動を受けたものであるが、オバマ氏の政治手腕はこれから試されることになる。20世紀に持っていたような大きな力をアメリカは徐々に失っていくと考えていますが、今だ大きな力を持った国であることには変りない。一方の極に富が集中し他方では1日1ドル未満の生活をしている多くの人が世界に存在している現実が、テロや地域紛争を根絶やしにできない現実もある。

日本という国も大きく変わらなくてはならない。変わらなければならないのは政治であろう。為政者が自らを保身するような制度を改め、多くの人が参加できるような政治システム、開かれたシステムを構築することがこの国の課題なのかもしれない。

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