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麻生首相の統治能力が試されて

 両院議員総会の開催要求署名が自民党議員の3分の1以上の集め幹事長に提出されたが、署名の真偽の確認や切り崩し、はたまた公認候補に対する様々な圧力を加え開催を拒否している。

 麻生首相は表向きは「逃げも隠れもしない」と言いながら、一方で幹事長に両院議員総会を開催しないことを厳命し、適当な着地点の設定を求めている。両院議員総会を開催すると、総裁選前倒しが求められ党内の混乱が収拾できなくなると見込んでのことだろう。

 麻生首相は、一連の地方選挙と国政は関係ないとし、総括をスルーして衆議院解散を図ろうとした。これに対して両院議員総会を求めた議員は、地方選挙を総括し自民党の危機感を共有しなければ総選挙を戦うことが出来ないと考えている。その地方選挙総括の結果が、総裁の責任論に発展すれば総裁選の前倒しも必要になってこよう。

 一方で党務の責任者である幹事長が都議会自民党に出向き選挙結果について陳謝している。この陳謝は、国政と関係がないと強弁する麻生首相の言動とは明らかに一線を画している。

 何かにつけ政権担当能力があるのは自民党だけだとする麻生首相の基盤は、小泉郵政選挙で得た議席の上にあるのだ。そして、次の総選挙では現有議席が半減するだろうとの見込みもある以上、麻生首相は党内の意見に真摯に耳を傾け自民党のあるべき姿の議論をリードし、混乱するから避けるような後ろ向きな姿勢ではなく、むしろ積極的に進め、その上に立って様々な改革を進めるリーダーの姿を示してもらいたいものである。

 自民党内の混乱を強いリーダーシップで収拾し、党内のもやもやを一気に解消し党内をまとめることが出来なければ、総選挙において自民党の勝利はおぼつかない。麻生首相は正々堂々と両院議員総会を開催し、積極的に議論を巻き起こし党内の結束を強めるよう努力すべきだ。麻生首相はこうした意味からも党内の統治能力が試されていると言えよう。

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