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活力失う自民党・反麻生か半麻生か

 両院議員総会の開催を求めた署名に対して、自民党は両院議員懇談会を「非公開?」で行うこととなった。麻生首相は「逃げも隠れもしない」と大見得を切っていながら、「非公開」については党執行部が決めたこと、自らはそれに従うと言う、いささか責任者らしからぬ発言をしている。

 「反麻生勢力」を封じ込め、党内抗争に勝利し、解散にこぎつけたように見えるが、総選挙の「旗じるし」が不鮮明なことは否めない。

 しかも、両院議員総会要求の署名をした議員に対して、報道に依れば「党内の混乱を招いた責任は重大(中略)首相周辺は総会要求を『反乱』とみなし、公認取り消しを含む処分をにおわせていた」(日経新聞)という。両院議員総会が要求されたのは、重要な地方選挙で連敗続きであったわけで、それを「地方選挙は関係ない」とする麻生首相に対して、正式に議論する場を設定するために行われたもので、そうした議論をスルーして解散を予告したことに問題があるのではなかろうか。

 しかも、小選挙区制と言う選挙制度を「前提」にして公認の取り消しを含む処分が口端に上るようでは、なにおかいわんやである。「逃げも隠れもしない」と言いながら時間切れを前提とした議論の場の設定では、リーダーの資質が問われていると言えよう。

 議論が百出し混乱しているように見えても、その中からこそ次への展望が見えてくるもの。現体制を守ろうとする人たちにとっては「混乱」と映る議論の場の要求についても、議論百出しても収斂する地点を知恵を出して見出すことはいくらでもできる。大敗が予想される中では地元廻りを繰り返している多数の議員の声を党の政策方向とすり合わせて反映させる議論することが必要であろう。

 小選挙区制で小泉郵政解散が行われ、「刺客」が大量に送りこまれた。このときは、民営化に賛成か反対かが争点になっていた。しかし、今回は「どの政党に任せることができるのか」が争点と麻生首相は述べている。明確な争点もない中では有権者の生活感等が投票行動の基準になるであろう。そうした危機感から両院議員総会の要求署名が行われたが、署名した者を処分する等と言うのは、自民党から活力を削いでいく作用をする以外何物でもない。

 大敗するであろうとする選挙結果が予想される中で、反麻生で動いてきた議員も、総選挙敗北の責任を取って遅かれ早かれ辞任するであろう麻生首相がその地位に留まるのも時間の問題だと考えて、次への展開を考えて「反麻生」から「半麻生」への立ち位置の変更をしたのではないか。

 先日、テレビタックルに出演していた公明党の衆議院議員は、「政権についていなければ何もできない」とし、もし民主党が政権についたら「連携について検討させてもらう」と述べていたので驚いた。参議院では、総定数242、過半数は122になるのに対して民主党を中心とした会派は118名、社民党中心の会派は5名、共産党7名、自民党81名、公明党21名、改革クラブ4名、会派に属しない議員5名、欠員1名となっている。こうした現状を踏まえて、総選挙後の動きは小選挙区制を前提とした、政党間やグループとの連携を中心に動いていくものと思われる。

 

  

 

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